旧正月を祝うのは沖縄だけ?
旧暦の1月1日を今の暦に直すと、
2016年は2月8日が旧正月となります。
旧正月と聞いても全国的には、
もう旧正月を祝う習慣があまりないと思います。
イメージ的には、
中国、韓国、台湾などを思い浮かべるかもしれませんが、
沖縄でも旧正月の習慣は残っているんです。
ひと昔に比べれば、その大きさは縮小していますが、
今でも非常に重要な日であることは間違いありません。
ちょっと面倒なのが、旧暦を今の暦に直さないといけませんので、
毎年、日付がバラバラなんで覚えようにも覚えられないです。
幼いころの旧正月の思い出
私が物心ついたころには、お正月といえば今の暦どおりでしたので、
そこまで旧正月については、思い出は少ないのですが、
たしか、たまたま祖父母の家に遊びに行ったある日、
急にお年玉をもらえたことだけは覚えていてます。
きっとあの日が旧正月だったのでしょう。
旧正月といっても祝日ではないので、
平日であれば、いつも通り仕事も学校もあります。
たまたま、その年の旧正月が土日に重なっていたので、
家族みんなで祖父母の家に行ったのでしょう。
それからは、旧正月とはいっても平日であれば、
わざわざ祖父母の家まで行くことはなかったと思います。
今思えばちょっと寂しいですが、
それぐらい家系によって、旧正月の祝い方にも温度差がありますね。
そもそもなぜ沖縄では旧暦にこだわるのか?
人によっては、そこまで旧暦にこだわる必要があるのか?とか、
今は新しい暦があるから、みんなそれに合わせれば、
その方が都合が良いと言う人もいるでしょう。
私も半分は賛成で、半分は反対です。
その理由ですが、
科学的な根拠でもないので申し訳ないのですが、
昔、祖父か父のどちらかが言ったことなんですが、
「ご先祖様は、新しい暦なんて知らないから、
勝手に日付を変えると道に迷ってしまう。」
みたいなことを言ったのです。
だから、ご先祖様が生きていた時と同じ暦で、
いろいろな行事をやる必要があるという意味だったと思います。
沖縄人は、どこの家系でも、ご先祖様を大切にします。
「祖先崇拝(そせんすうはい)」とも、よく言われますが、
自分が生まれたのも育ってきたのも、
すべてはご先祖様のおかげだということを、
忘れてはいけないと考えています。
それで沖縄では、お盆やお正月など、
年に数回しかない行事はとても大切なのです。
「じゃあ、ご先祖様に新しい暦を教えればいいさぁ~」と、
子供時代の私が仏壇に向かって言い放ち、
親戚一同を大笑いさせたのはここだけの話です。(笑)
仏壇に話しかければ、
ご先祖様は聞いてくれると思っていました。
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