USJが沖縄進出を断念した理由とは?
2016年7月11日に、大阪のUSJ運営会社が、沖縄進出を断念した理由を「親会社が入れ替わり戦略の変更があったから」という流れになったと明らかにしたそうです。
今さらながら、2015年9月に正式に沖縄進出を発表してから、そのわずか2ヵ月後の2015年9月には、アメリカの親会社が買収され、経営者も変わってしまってからは、いっきに撤回の噂が広がってましたので、「やっぱりそうなるよね」という思いでした。
大阪やシンガポールの施設と競合する
USJが沖縄進出を断念した理由の1つに、大阪とシンガポールにあるグループ内の施設と、競合する恐れもあったからだそうで、「なんで今さら?そんなこと最初から分かるでしょ!」と思ったのは私だけではなく、
沖縄でも進出発表前から、SNSやニュースサイトの書き込みなどで、「国内に同じような施設ができたら競合するのではないか」と意見する声が実際にありました。
ですが、沖縄への進出発表がされた段階では、運営会社から、かなり前向きな発言が多かっただけに、本気で沖縄にUSJが進出してくると思っていたときもありましたが、冷静に考えれば「そりゃ競合するよね」と思ってしまいますね。
沖縄独自のコンセプトがアダとなった!
大阪には、すでにUSJがあったので、沖縄に進出すると発表したときには、沖縄の自然を活かした施設を作るので、競合はしないと言っていました。
でも、それを実際に作るとなると、今までにない試みですので、普段よりも余計に人員を使わなければいけないらしく、すでにある施設がおろそかになってしまうことを、新しい親会社はさけたかったようです。
確かに、すでに作ったことのある施設を作っていくのと、ゼロから施設を作っていくのとでは、倍以上の苦労があることは理解できます。
それを乗り越えて、沖縄にも良い施設ができると思ってましたが、やはり現実は厳しかったようで、それが進出を断念した理由の1つでもあるとのことでした。
採算が取れないからではない!
進出を断念した理由には、もしかしたら採算が取れないと分かったから、断念したのではないか?という噂もあったのですが、今回の発表では、決して採算が取れないから断念したのではないでそうで、利益性は申し分なかったと発表しています。
USJが進出しようとしていた場所には、すでに美ら海水族館があるので、事前にどれだけの集客が見込めるかは、予測がしやすかったと思いますし、大阪のUSJでの実績もあれば、採算が取れなくなる可能性は本当に低かったと思います。
(ちなみに美ら海水族館は黒字ですからね。)
まとめ
こうしたいろいろな事情から、沖縄への進出を断念したUSJですが、今後はすでにある施設を強化していくことを目標にしていくそうで、もう沖縄へ進出する可能性は限りなくゼロでしょう。
今回の一件で改めて思ったことは、もしも全くちがう別の会社が、沖縄にテーマパークを作ると言ってきても、また振り回されるかもしれないと警戒するようになった沖縄人が増えたと思います。
昔から沖縄では、箱物が作られては消えていくということが多かったのですが、USJほどの大きな施設の進出は、ほとんど聞いたことがなかったので、撤回の発表はインパクトがでかく、沖縄人の記憶に深く刻まれたことでしょう。
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