沖縄を離れた家族がテレビ番組に出ていた!
今の時代に生まれてくる子供たちというのは、
何もかも便利なものであふれかえっていて、
おもちゃにゲーム、タブレットにスマホ、
いつでもどこでもだれとでも、
簡単に繋がることができる。
今の大人はそれが無い時代を経験したから、
その便利さや有りがたみが分かるのだが、
あって当たり前の世の中に、
子供たちはどう成長していくのか?
人との繋がりがもっと大事になっていくのか?
それとも軽率になっていくのか?
今日は人との繋がりを考えたいと思います。
今から数年前に、
わたしはあるテレビ番組に終始くぎづけになった。
舞台は沖縄県の小さな村。
主人公は低学年の子供たち。
幼稚園から低学年になるまで、
ずっと数名のメンバーでともに過ごし、
ある1人の子が県外に引っ越してしまった。
そこで沖縄からその子の住む町まで、
子供たちだけで会いに行くという内容だった。
離れてから1年ぐらいが過ぎていて、
転校先でその子がどう過ごしているのか、
沖縄ではあれからも変わらぬ毎日を過ごす、
元のメンバーたちとの違いが映し出されていた。
初めて飛行機に乗る子供たち。
もしかしたら、
誰か保護者の人が数名は一緒に連れて、
歩いていたのかもしれないが、
映像には、
子供たちとテレビ局の人だけで、
行動しているように映っていた。
初めての地に戸惑いながらも、
子供たちだけで目的地の町を目指す。
まるで、「はじめてのおつかい」
を見ているかのようなドキドキ感があった。
いよいよ感動のご対面のはずだったけど!
番組のクライマックスでいよいよご対面!
転校した子供は、
大勢に囲まれてどこか照れくさそうにし、
本当はもっとはしゃぎたいのでは?
と思うけどテレビカメラを意識しているのだろうか、
どこかぎこちない。
沖縄から来た子供たちは、
その子が今どんな生活しているのか?
友達はできたのか?
勉強はどうしているのか?
たった1年ぐらいではあるが、
子供ながらに色々なことを話したりして遊んでいた。
その日の夕食は久しぶりにみんなで食べることになり、
その子のお母さんの手料理がふるまわれたと思う。
食べ終わったころ、
その子のお母さんにインタビューをしているのだが、
その内容がわたしは忘れられない。
「正直、もう会いに来て欲しくはない。」
私たち家族はもうここでの生活に切り替わっている。
子供には早くこっちでの生活に馴染んで欲しい。
もう沖縄に行くことはない。
沖縄に帰りたいと言われてもそれはもうできない。
だからみんなも別々にがんばって欲しい。
インタビューの言葉通りではないが、
内容はこんな感じであった。
お母さんは終始どことなく他人行儀で、
子供たちに変な期待を起こさせないように、
ふるまっていた様にも見える。
沖縄から引っ越した理由は何だろうか?
沖縄人なのか?
移住者なのか?
番組はそこまでは追っていなかった。
最後のお別れのときは涙なしでは見られなかった。
でも、
あのお母さんの言葉がわたしには印象に残った。
確かに子供には未来に向かって進んでいって欲しい。
過去にばかり囚われていたのでは何も進まないから。
低学年とはいえ沖縄での思い出はずっと心に残ると思う。
もう一生会わないかもしれないけど、
あの言いようはどうもわたしには納得ができなかった。
沖縄ではどんな人でも人の繋がりを非常に重視する。
あの小さな島ではずっとそうした文化がある。
わたしの考え方が古いのかと思ってしまうほどの衝撃だった。
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